おにたま(オニオンソフト)のおぼえがき
マーブルマッドネス近影
- 2010-06-27 (日)
- レトロゲーム
ものすごく今さらですが、アーケードゲーム雑誌「アルカディア」7月号に2Pほどコラムを書きました。
レトロゲームのことを書いていいということだったので、あまり古くない程度の(でも十分に古い)マーブルマッドネス(Marble Madness)を取り上げてみました。プログラム関係の記事以外を執筆するのは久しぶりで楽しかったです。
それに合わせて筐体の写真も撮影したので、ついでに掲載しておきます。
この筐体は、OBSLiveのミニコーナーを収録している謎のアーケードに置いてあるものです。詳しいゲームの内容とかは記事を見て頂くとして、今遊んでも楽しいと思いますので機会があればぜひチャレンジしてみてください。普通のお店には置いてありませんが、東京であれば高田馬場にあるミカドで遊べると思います。
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HSP3.21a2を更新
※このアーカイブは過去に公開されたものです。さらに新しいバージョンが、こちらにあります。
現在、HSPの最新版HSP3.21aを公開していますが、ファイル選択ダイアログに関する不具合があるというご報告を頂いています。
一部のスクリプトで、ファイル選択ダイアログ(dialog “”,16等)呼び出し時にエラー1(一般保護エラー)が発生するというもので、環境により必ず発生するということではないため検証は厄介です。
この不具合を修正するパッチ(差分)を以下のURLで公開しています。
hsp321a2.zip (183.4 KiB)
もし、ファイル選択ダイアログでエラーが出てしまうようであれば、こちらのパッチを試してみてください。(HSP3.21aに対する差分になります)
今後、マイナーアップデートを行なう際にこちらの修正も反映したいと思います。
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E3 2010などいろいろ
現在E3を見にロサンゼルスに来ています。
世界最大のゲームに関する祭典は今年も健在で、日本も含めて多くの国から最新のゲームを発表しています。
各社大変そうな中、新機軸を求めて新製品とかコントローラーを出していて変化の中にいる感じが伝わってきます。
現地で感じたことなど、短く挙げると。
・最盛期のバブルみたいな飾り付けは見れないものの各社ともブースは上手く作られていて楽しめました
・Nintendo 3DSは以外にコンパクトで見やすい感じでした。でも3Dで長時間ゲームするのはやっぱり疲れるかと
・PS3のPlaystation MoveもXbox360のKinectもわりと対応ソフトが揃っててびっくりした
・Playstation Moveはよくできてるけどわりと予想通りの動きという感じ
・Kinectはどんな仕組みなのかよくわからないけど最初はびっくりする。でもリアルタイム性とか精密な操作とか色々な意味でPlaystation Moveの対極にあるアメリカンなデバイスに感じました
・Activision/Blizzardがいないのが残念すぎる
・個人的な期待は、BRINK、Kirbys Epic Yarn、Dance Mastersあたり
・会場でWifiを使うのが超ハード
会場に来ている客層はわりと変わっていないものの、メーカーの作っているソフトは確実に変化してきているのが印象的でした。何にしても1年に一度のお祭りなので色々見ていきたいですね。
会場の雰囲気は7/3のOBSLiveでもお届けしたいと思っています。
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ゲームレジェンドにTEMPEST持ち込み
先週はイベント続きで、5/23はゲームレジェンドというイベントに参加していました。
前にも一度出たことがあったのですが、レトロゲームとかマイナーゲーム関連の同人即売会イベントです。せっかくだから何か面白いことをしたいと思って、ATARI社のTEMPEST(テンペスト)というアーケードゲームのアップライト筐体(立って遊ぶキャビネット)を展示してみました。
このゲーム、1980年に出たものでパックマンと同じく今年で30周年にあたります。xbox360のSpace Giraffe(スペースジラフ)や、ATARI JaguarのTempest2000の元祖にあたるもので、ベクタースキャンと呼ばれる無機質な線画だけの表示方式が最大の特徴でした。ジャンルとしてはシューティングゲームなのですが、自機をパドル(回転コントローラー)で円周上に移動させる操作が画期的で、他で味わえない操作感だと思います。
本国アメリカではヒットしたものの、日本ではほとんど出回っていないため会場で初めて見たという人が大半ではないかと思います。というより、生まれる前に出たゲームという人も多かったです。
当日は、博物館の学芸員ってこんな感じなのかな…と思いながら、筐体の隣で遊び方を説明していました。昔のゲームで使われていたコントローラーや技術などに触れてもらって、アーケードゲームの持つ魅力が伝わればこちらも持って行ったかいがあります。
レトロゲームイベントというせいもありますが、初めて見た人もわりと楽しく遊んでくれていたみたいで嬉しかったです。また機会があれば、他のゲームも持っていってみたいですね。
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USTREAM STUDIO行ってきました
- 2010-05-27 (木)
- おにたま放送局
5/22のOBSLive無事終了しました。
おかげさまで、とても多くの人が視聴してくれたみたいで、こちらも驚いています。ライブで見てくれた方、後からアーカイブで見てくれた方もありがとうございます。
いつもいつも、ゲストを呼んでおきながらあまり話を聞かないうちに終了する…ゲストの無駄遣い(^^; という声もあったので、今回はアレコレやってみました。が、普通に時間オーバーで最後駆け足になった上に、レギュラーコーナーのビデオも2本飛んでしまいました。予定が変わってしまってホントすみません…。でも、最後まで楽しくお送りすることができてよかったです。
それにしても、ゲストの光吉猛修さんは最後まで疲れを見せることなくパワー全開で出演してもらって本当に感謝です。今回の放送では、たくさんのプレゼントなども含めて、セガと光吉さんの好感度がさらにアップしたに違いありません。
そして初めて、USTREAM STUDIO渋谷に行ってきたのですが、思った以上にスタジオっぽくてびっくりしました。今回は念のためこちらからも機材を持って行ったのですが、基本的には何もなくても放送する設備が揃っています。しかもカメラ2台とミキサー、スイッチャー、動画素材(VJマシン)など個人で用意すると大変そうなものまで使用できます。
配信は基本的に、Windows PCマシンにインストールされたUSTREAM PRODUCER PROで行なう感じでした。こちらでは、ビデオ素材の関係で持ち込んだMacを使いましたが、通常はこの環境で十分でないかと思います。
スタジオは結構な広さがあって、それなりに人も入れるのでちょっとしたイベントやパーティーの放送にも使えそうです。この設備を無料で貸してくれるのだから太っ腹ですね。ちなみに、1階上が居酒屋なので打ち上げもバッチリ(?)です。
そんなOBSLive、5/22の回はこちらから御覧いただけます。
プレゼントの応募は残念ながら締め切ってしまいましたが、ゲストの貴重な話やレアな情報、「おとや」第2回の舞台裏ビデオなどもあるので、ぜひ。
http://www.youtube.com/watch?v=d5gtdsw8_ns
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次回OBSLiveは5/22(土)20:00から、ゲストは光吉猛修さん
- 2010-05-14 (金)
- おにたま放送局
※この生放送は終了しています。
アーカイブはこちら。
さて、次回のOBSLiveによるUSTREAM生放送ですが、5月22日(土曜日)の20:00から以下のURLで行ないます。
http://www.ustream.tv/channel/obslive
次回のスタジオゲストは、「おとや」司会として、またセガのサウンドコンポーザーとしても有名な光吉猛修さんにお越し頂きます。
音楽のこと、ゲームのこと、色々聞いていきたいと思いますのでお楽しみに!
第2回が放送された「おとや」舞台裏の特集とともに、いつも通り、最新ガジェットの紹介からレトロスポット探訪、グルメコーナーなどもお届けします。
お時間のある方は、ぜひぜひ生でご覧下さい(^^
なお、4月の録画も以下のURLで公開中です。まだ見ていない方は、こちらもぜひ!
http://www.youtube.com/watch?v=JFtquYwqVf8
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HSP3.21aを公開しました
※このアーカイブは過去に公開されたものです。さらに新しいバージョンが、こちらにあります。
たびたび小刻みなアップデートで混乱させて申し訳ないのですが、HSP3.21リリース版の内容を一部更新して、HSP3.21aとして再公開しました。主にドキュメントやリファレンスの修正とHGIMG3関連の更新を行なっているだけで、HSP3ランタイムファイル自体は変更ありません。
HGIMG3を使用していない場合は、特にHSP3.21リリース版からアップデートの必要はありません。HGIMG3の変更点は以下の通りです。
- ドキュメント、リファレンス表記が古かった部分を修正
- x形式のモデル以外でsetefxによる半透明設定が正しく反映されないことがある不具合を修正
- HGIMG上位互換のdxfload命令をサポート
ダウンロードは、以下のリンクからどうぞ。
HSP3.21aリリース版(インストーラー)
hsp321.exe (14.8 MiB)
HSP3.21aリリース版(zipアーカイブ)
hsp321.zip (19.5 MiB)
(インストーラーを使用する場合は、以前のバージョンをアンインストールしてから入れることをお勧めします。)
HSP3.21版へのご意見、検証をして頂いた皆様ありがとうございました。今後も、新たなアップデートに向けて開発を続けていきたいと思います。
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センス・オブ・ワンダー ナイト2010がやってくる
今年で3回目になる「センス・オブ・ワンダー ナイト(SOWN)」は、「これゲーム?」と思うような実験的な作品や革新的なアイデアを世界中から発掘し広めるというイベントです。
毎回、東京ゲームショウと一緒に開催されていて、国内外から色々な人がプレゼンをしています。いままで楽しく見たり発表させてもらったりしていたのですが、今回は選考委員として参加できることになったので、より広く色々な作品に触れることができそうです。何より作品を作った人による生の解説、思いを聞くことのできる機会は貴重です。興味のある方は、ぜひ色々な形で参加してみてはいかがでしょうか。
http://tgs.cesa.or.jp/sown/
もちろんHSPで作られた作品でもOKです。ちなみに前回のSOWN2009では、HSPプログラムコンテストでも入賞した「彼と彼女のバラバラ劇場」がプレゼンされています。今年もHSPユーザーの方が挑戦してもらえると私も嬉しいです。特別扱いはできないですが…。
そんなわけで、ワンダーな作品の応募を待ちたいと思います。応募締め切りは、7月11日です。
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次回OBSLiveは4/17日(土)20:00から、ゲストは佐宗綾子さん
- 2010-04-15 (木)
- おにたま放送局
※この生放送は終了しています。
アーカイブはこちら。
時が経つのは早いもので、前回のUSTREAM放送からもうすぐ1ヶ月ということで4月の放送が今週末にやってきます。いつも通り、最新ガジェットの紹介からレトロスポット探訪、グルメコーナーなど不思議な構成でお届けします。
スタジオゲストには、リッジレーサーやギャラクシアン3などの音楽でおなじみの佐宗綾子さん(スーパースィープ)をお迎えしてお送りする予定です。
4月17日(土曜日)の20:00から以下のURLで行ないますので、ぜひぜひ生で見てもらえると嬉しいです(^^
http://www.ustream.tv/channel/obslive
なお、3月放送の録画も以下のURLで公開中です。
http://www.youtube.com/watch?v=P73HWMhOupQ
前回のゲスト、坂本英城さん(ノイジークローク)が司会の番組「おとや」も再来週の土曜日(24日)に配信なのでこちらもお忘れなく。
http://live.nicovideo.jp/gate/lv14039692
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コンピュータースペース
今年は、自分の中でTTLイヤーということでコンピュータースペース(Computer Space)のことを書いてみたいと思います。
世界初のアーケードビデオゲームということで、ちょっと有名なこのゲームは名前よりもキャビネットの形によって知られている事が多いのではないでしょうか。
まだテレビでゲームを遊べるという認識がほとんどない1971年に登場したこのマシン。異世界から来たようなグラスファイバー製のフォルムは、当時あった他のアーケードゲームのどれとも違い異彩を放っています。
ゲーム内容は、自機が回転しながらミサイルを発射する全方向シューティングゲームです。今見るとなんてことのない…というより、つまらないと感じる人が大半でしょう。ただ、当時あった他のエレメカゲームも、決められた時間内でどれだけ敵を倒せるかを競うものが多かったので、ルール的にはその延長上にあるものと言えます。
結局、コンピュータースペースは大ヒットにはならなかったものの、アーケードの歴史に残る第一歩であることは間違いありません。こんなファンページが作られるほど多くの魅力を持っています。
もともとコンピュータースペースは、大学で使われていたコンピューター・PDP-1用に学生が趣味で作った対戦ゲーム「Spacewar!」をベースにしたものです。PDP-1は、高精細な線を描画できるベクタースキャン方式のモニタを利用するプログラムを実行させることができました。今でもアメリカのComputer History Museumでは、PDP-1で「Spacewar!」を動作させる実演を見ることができます。
コンピューターの値段はまだ当時、大変高価だったので、このPDP-1をそのままゲーム機に組み込むことはできませんでした。そこで、それよりは安く作れるということでTTLが使われたのですが、そこそこ複雑なプログラムと同じことを回路で組むのはかなりの労力が必要になります。ある意味でムチャな目標に立ち向かっていて、その熱意も凄いのですが、ちゃんと問題をクリアして高度なものができている点に驚かされます。誰も登ったことのない山だったので、知らず知らずのうちにものすごく高い所まで到達してしまった感があります。
実際、この後に出たビデオゲームのPong(テニスゲーム)や、ブロック崩しなどは単純な四角形だけでゲーム画面が作られていて、回路もコンピュータースペースほど複雑ではありません。しかし、最初に出た時点でこのハードウェアは、背景の星を出し、宇宙船や敵のキャラクターを回転しながら表示させていたのです。あらゆる面で挑戦の連続だったのではないかと思います。
私も含めて技術者はどうしても最新・最高の技術に対して価値を感じすぎるきらいがあって、技術を過信するあまり他の部分に手がまわらないことがあります。このゲームも、ノーラン・ブッシュネルを始めとする開発者たちが高い技術を追い求めた結果、プレイヤーを選んでしまったり、先鋭的になりすぎたりする部分に、共感と魅力を感じずにはいられません。現在にも通じる色々なことを教えてくれる良いゲームです。
ちなみに日本でも高井商会さんがコンピュータースペースのキャビネット(4色とも!)をお持ちです。興味のある人は取材ビデオがあるのでそちらもぜひ。
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