ホーム > タグ > アタリゲームズ

アタリゲームズ

ゲームレジェンドにスタンランナー持ち込み

レトロゲーム系イベント「ゲームレジェンド25」に1年半ぶりの参加をしてアーケード筐体の展示を行ないました。(過去の参加報告は、こちら。)
今回は1989年のアタリゲームズによる「スタンランナー(S.T.U.N. Runner)」をチョイスしてみました。未来のスピードバイクを操るレースゲームで、筐体もバイクを模した赤色のシートが印象的です。

筐体にまたがってプレイするので、普通とはまた違った感覚で楽しめます。過去に持ち込んだゲームに比べると新しめなのですが、今となっては見る機会が少ないのではないかと思います。

内容としては、レースゲームではあるのですが、コースがチューブ状になっていたり、敵にレーザーを発射できたりとアメリカらしいユルさと爽快さを持っています。タイトルの「S.T.U.N.」は「Spread Tunnel Underground Network」の略で、チューブトンネルを縦横無尽に爆走する表現が、初期の3Dポリゴンによるレトロ感もあってとてもクールです。

ちょっと技術的な話をすると、1989年前後は3Dポリゴンを使ったゲームが各社から出始めてきた時期で、1988年ナムコのウイニングランを皮切りに、アタリも同年にハードドライビン(Hard Drivin’)を発表するなど新しい映像技術が芽生えていました。
もともとアタリは、1983年に世界で初めて塗りつぶし3Dポリゴン描画を実現した「I, Robot」を作り上げていましたが、異質で難解なゲーム内容もあってヒットには至りませんでした。
その後しばらくは、2Dスプライトの拡大・縮小による3D表現が一般的に使われていたのですが、ナムコのウイニングランでは人気のF1レースをテーマにして一気に高精細なリアルタイムCGを普及させることに成功しました。
ウイニングランでは、3D表現のネックとなる透視変換や行列演算を高速に行なうため、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)と呼ばれるチップを利用していました。アタリのハードドライビンでは、このDSPをさらに進化させてグラフィック機能を統合したTexas Instruments社のTMS34010を搭載しています。
TMS34010は、今で言うところのビデオ統合チップのような画期的な製品で、その後アメリカのアーケードメーカーでもこぞって使用されました。
そのTMS34010を搭載して作られたのがこのスタンランナーで、今となってはフレームレートが低く荒いところもありますが、当時としては画素も細かくダイナミックな3D表現を実現しています。

さて、このゲームのもう1つの特徴はこの日本語メッセージにあります。

アメリカのゲームなのにタイトル画面に「コインいっこいれる」。コインを1個と数えた上にこの直訳…思わず脱力して笑いがこみ上げずにはいられません。
この頃から、なぜかアタリゲームズは日本国内向けには謎の翻訳を行なった日本語を出すようになり、その翻訳センスとゲームとのアンバランスさを当時のゲームファンは楽しんで(?)いました。
実際、イベントでも「コインいっこいれる」のインパクトでゲームを覚えている人も多く、結果的には記憶に残るゲームになったとも言えますが、今もってどんな経緯でこの翻訳になったのか興味深いです。
海外版ではもちろん日本語は出ないので、日本国内に輸入していたナムコ販売のバージョンだけでこのメッセージは見ることができます。
今回、以前から気になっていた「1コイン1クレジット」の場合は「コインいっこいれる」だが「2コイン1クレジット」の設定になっている場合はどうなるのか? という素朴な疑問を試してみました。
「2コイン1クレジット」の設定にした場合は…。

んんんーーー?? ここではなぜか数字とカタカナが? なぜ1の時だけ「いっこ」なのか…謎は尽きません。
最後に恒例となりましたが、当日の最終的なハイスコアを掲載しておきます。ハイレベルなプレイにギャラリーが沸く場面もあり、とても盛り上がりました。

ブースにお越し頂いた皆さん、本当にありがとうございました。また機会があれば、アーケードの展示を行なっていきたいと思います。

    このエントリをdel.icio.usに追加このエントリをLivedoor Clipに追加このエントリをYahoo!ブックマークに追加このエントリをはてなブックマークに追加

  • Comments: 4
  • Trackbacks: 0

Home > Tags > アタリゲームズ

Search
Feeds
Meta

Return to page top