HSP : Hot Soup Processor ver3.7 / onion software 1997-2022(c)
HSP3.7は、特に変更を意識することなく、HSP3.6と同様にお使い頂けます。 HSP3.7で変更された項目の概要は、以下の通りです。詳細な修正事項は「history.txt」を参照してください。
HSP3.6までのファイル埋め込み機能(PACKFILE)ではファイル名の長さに制約やフォルダの階層構造をサポートしていませんでした。
HSP3.7では、ファイル埋め込み機能を更新してフォルダ構造や暗号化の刷新、HGIMG4への対応などを行っています。
また、HSP3Dishでの使用や対応ツールの強化などにより、今までよりも便利にご使用いただけます。
詳しくは、プログラミング・マニュアルをご覧ください。
HSP3Dishのandroid向けビルド機能を大きく変更しています。
HSP3.6までのantツールを使用したビルドから、Gradleを使用した最新のビルド方法に変更されています。
これにより、Google Playストアでの配信に必要となるaab形式のファイルをビルドすることが可能になります。
今まで通りデバイスへの変換をサポートするHSP3Dish Helperツールをご利用頂けますが、既存のプロジェクトとは互換性がないため、新規に作成する必要があるのでご注意ください。
また、新しいHSP3Dish Helperでは、androidエミュレータの作成・実行、リリースバージョンの管理、ビルド後の自動実行などの機能が追加されています。
HSP3インタプリアコア部分で、HSP3.6リリース後に報告されたいくつかの不具合が修正されています。
モジュール型配列変数の代入時の不具合、#constで定義されたdouble型実数値の有効桁数が少なかった不具合などが修正されています。
HSP3のランタイムやツールで古くなったもののいくつかを同梱終了しています。
「コンパクト(hsp3c)版ランタイム」及び「Peasエディタ」はHSP3.6までのサポートとなります。
HSP3.6までのコンパクト版ランタイム(hsp3c)は、HSP3.7から運用を廃止しています。
コンパクト版ランタイムは、Windows 98以降の動作をサポートするために古いコンパイラを使用していましたが、
ファイルサイズの僅かな削減以外のメリットが少なく、現行のOS上で実行の効率が悪いことから同梱を終了ることとしました。
hsp3cを使用していたユーザーは、引き続き標準のHSP3ランタイムをご使用頂くようお願い致します。
HGIMG4について以下の修正を行っています。
HGIMG4の3Dモデル変換に使用するHGIMG4ツール(gpbconv)の機能修正を行っています。
3Dモデル変換時のマテリアル名に日本語など英文字以外を含む場合、正しく認識されないことがあるため、「マテリアル名を英文字のみに修正」「マテリアル名を自動設定」オプション指定を追加しました。
HSP3.7β2からWindows版のHSP3Dishでboxf命令の塗りつぶし範囲が標準ランタイムと異なる不具合を修正しています。
それまで右と下の1ドットがいままで描画されていなかったものを正常な動作に修正しています。
ほとんどの場合問題は出ないものと考えていますが、それまでの動作を基準に作成していたスクリプトで描画の結果が異なる場合がありますのでご了承ください。
システムリクエストにより、従来の描画に戻すことも可能です。その場合は、以下のようにsetreq命令を記述してください。
setreq SYSREQ_OLDBOXF,1 ; HSP3.6のboxf動作を維持する