Prologue

10月13日。
一人の女性がヨーク・ベイ市の警察に列車で向かっていた。
だが、列車は目的地に着く前に事故に巻き込まれてしまう・・・

幸い、掠り傷程度でどうにか列車から出た彼女は、
周囲の光景に息を呑んだ。

這い蹲った人型の生命体。
全身の筋繊維が露出し、鮮血を纏っている。
眼孔は妖しく光り、俊敏な動作で近づいてくる。

『殺される―』

彼女は逃げた。
だが、何処に逃げても奴らはいる・・・

果たして、この状況下、生き延びることができるのか―・・・